ラタンは籐とも呼ばれます。
熱帯の南アジアに多く分布している、ヤシ科のつる植物で、椅子・かご・バッグ・アクセサリーなどに加工されます。
一見複雑そうに見えるラタン工芸ですが、いくつか編み方をマスターするだけで、難しい工程は一切必要ありません。ザブンと水に濡らしたラタンは、柔らかくしなやかになり、編む・曲げる・巻くことで様々な表情を見せてくれます。
そして、ヤスリをかけたり、しならせることでさらに馴染みが良くなります。
この細く長い一本のラタンは、日本伝統工芸の一つである「水引細工」と非常に相性がよく
淡路結びや玉結びを施すことで、肌にしっくり馴染むアクセサリーや壁飾りに変身します。
編み方次第で様々な作品が生まれるラタン工芸。「絶対こうしなくちゃいけない」といった決まりはありません。
心のままに、自由に、作り手がワクワク楽しみながら作る事が何よりも大切です。