空想的リアル
OVERVIEW
雑誌フローリストの連載企画、「Flower Arts Relay」 前回の制作者からテーマを指定される。 テーマ「花と遊ぶ」で作品を制作
まず、「花と遊ぶ」というテーマを解釈する。
人間は花とは遊ばないし、そもそも花に知能はないと考えられているので花が何かと遊んでいる、というのはある種の空想、ファンタジーである。
その人智の及ばない「ファンタジー」を「事実」として考える。
では何が花と遊ぶのか。その何かが主語で、その何かが花と遊んでいる様子を俯瞰して見ている映像。それが「花と遊ぶ」に違いない。
動物や虫は花とは遊ばないだろう。
おそらく、知能、感情がないと私達が考えている何かで、私が考え得る中で最も自然なものが「風」だった。風は巻いた紙縒り(こより)で表現した。
細く裂いた葉っぱはファンタジーとしての霞みを表し、透けて見える花をノスタルジックに演出する。
花と戯れる風、遠くを霞める無数の線は『風が花と遊ぶ』というファンタジーであり、
空想が生んだ確かに存在する「リアル」である。
