その海の色は深く黒い色で、月明かりが反射していた。誘い込まれる雰囲気で、私はこの海に身を投げたくなった。あと一歩のところまで来た時、怖いと瞬時に感じ、身を引いた。

怖いと思えて、無意識に生に固執している自分に安堵しつつ、まだやり残した事があるのかと絶望に近い感情を抱いた瞬間だった。

この世で自分がやりたいことをやり尽くし、何も使命がなくなった時、自分の意思で死に方も死ぬ時も選びたい。

まるで自分は存在していなかったかのように、この海に誘われるがまま、溶けていくように消えていきたい。

その時が来たら。