【事業企画】 お祭りケータリングビジネスの創業・ アートディレクション

OVERVIEW

特注屋台・制服・ロゴマーク等、すべてをデザインして新規ビジネスを立ち上げました

YEAR 2019

日本初のお祭り専門ケータリングの創業
準備期間 : 2019年1月~2019年8月(他業務と並行)
プロジェクトメンバー:3名
ターゲット:社員が楽しめる、ユニークなイベントを求める、人事・総務担当


経緯

今まで、縁日屋台や用具だけのレンタルサービスはあるものの、
食べ物・提供スタッフまで、縁日運営をまとめて提供するサービスは
日本にはほぼありませんでした。
新たなケータリングの形として専門ブランドを設立し、アートディレクション・資材調達などを担当いたしました。

屋台はAlibabaを使い、中国テントメーカーにて特注

日本のお祭りで見かける屋台は、大きく・重く・設営に時間がかかかります。
私たちのビジネスでは、
ハイエース一台で数十個の屋台を運び、少人数・数十分で設営をします。
「軽く、コンパクト収納、設営簡単、屋台らしく屋根が平面」が必須条件でした。
しかし、その条件を満たせる屋台は現在日本にはありませんでした。


そこで、Alibabaを初めて使用して、
中国のテントメーカーと翻訳ソフトを使い英文で交渉。
特注で作成してもらいました。


コンセプトは「フィクションのお祭りシーン」
のれん30種をデザイン

屋台を飾るのれん(横断幕)を30種類すべてデザインいたしました。

日本の縁日屋台におけるのれんは、正直、デザイン性は高くありません。

しかし、それもまた「お祭りっぽい」大切な要素でした。

英語・シンプルな配色・すっきりとしたフォントなどで
「おしゃれ屋台のれん」にしても、お客様がもとめる
「お祭り感」はなくなってしまいまいます。

そこで、アニメなどのお祭りのシーンの背景を参考にしました。
フィクションの作品は「夢を見られる(ファンタジックさ)」
「現実のお祭りっぽい雰囲気(リアルさ)」
の両方が必要とされているので、
「程よく整った、お祭りシーン」の演出に役立ちました。


ユニフォーム半被のデザインは「温故知新」

半被は2色のモノトーンとブランドカラーの赤を中心にデザイン。
腰部分は江戸の伝統的装飾文字である「角文字」でブランド名が書かれています。

左右非対称なモノトーンで革新的なイメージを演出しつつ
日本の伝統を調査して取り組む「温故知新」をモットーに作成しました。

気を付けたこと:昔からのものは、由来を理解して使用する

このような文様の法被を見たことがある方も多いと思います。


この鎖のような文様は「吉原つなぎ」といい、祭り法被で人気の図案です。
しかし、実は「吉原つなぎ」は
「吉原(遊郭)に女性をつなぐ見えない鎖」を意味するモチーフです。
(素敵な文様なので、残念ですが)
些細なことですが、末永く愛されるサービスになってほしいので
女性の悲しい歴史を伴う文様は使用しないことにいたしました。

このように伝統あるものを使用するときには特に
「とりあえずかっこいいから」という理由だけで安易に取り入れるのではなく
「きちんと知ってからデザインする」ことを心がけております。


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