スライドデザイン【課題制作】
SHElikes PRO デザイナーコース 7つ目の課題として架空のマッチングプラットフォーム企業のサービス紹介スライドの制作を行いました。 [ 制作時間:10時間程度 | 制作期間:1週間 | 使用ツール: PowerPoint、figma ]
■制作したもの
スライドは、クライアントが納品後も社内で迅速かつ柔軟に内容を調整できるよう、ビジネスの現場で最も利用頻度の高いPowerPointをベースツールとして選定しました。
一方で、サービスの信頼性とデザイン品質を高めるためのモックアップや複雑な図版については、Figmaで作成しました。
■課題概要 
〇クライアント提供資料

〇課題目的
・スライド資料特有のビジュアルデザインを学ぶ
・全12ページのスライド構成において、各ページごとの役割を意識したデザインに取り組む
・実際のビジネスシーンで使わる資料のデザインのコツや考え方を身に着ける
〇制作期間
情報整理~ワイヤーフレーム:約4時間程度
デザイン制作:約6時間程度
■デザインの工夫
〇カラー設計
スタートアップらしい先進性を表現するため、メインカラーに明るい水色を採用しました。
メインカラー以外は白と黒を中心に構成することで、視覚的なノイズを抑えつつ、企業の誠実さや信頼感も同時に表現。フレッシュさと堅実さのバランスを意識しました。
〇タイポグラフィ
メインテキストには「MS Pゴシック」を採用し、ビジネスシーンに馴染む安定感と誠実さを表現しました。
一方、あしらいには「HGゴシックE」を使用することで、硬くなりすぎない親しみやすさをプラス。信頼感とスタートアップらしい柔軟性を両立させた、バランスの取れたフォント設計を意識しています。
〇ボーダースタイル
全スライドを通じてボーダーの太さを統一し、視覚的な一貫性を保ちました。
また、カード形式の要素についても、ボーダーの色と太さを揃えることで、資料全体に統一感を持たせる工夫をしています。細部まで整った印象を与えることで、情報の信頼性と読みやすさの向上を目指しました。
〇第一印象で期待感を高める表紙設計

「テクノロジーで働き方をもっと自由に」という理念を、AIと人の協働を示すビジュアルで表現しました。
資料を手にした瞬間から先進的なブランドイメージを印象づけ、サービスへの期待感を高めるデザインを目指しました。また、画像の明度を調整し、キャッチコピーの視認性も両立させています。
〇わかりやすさを追求したサービスフロー図解

サービス概要のページは「シンプルでわかりやすい」デザインを追求しました。利用開始から契約・稼働開始までのプロセスを完全に分解・整理し、流れが直感的に理解できるよう工夫しました。
時系列に沿ったステップごとの図解で、複雑な登録やマッチングの工程も「次に何をするのか」を明示。これにより、サービス導入時のクライアントの不安を解消し、スムーズな検討・意思決定を支援する構成に仕上げました。
また、アイソメトリックイラストを用いることで、IT系サービスに欠かせない先進的でスタイリッシュなブランドイメージを強調しています。
〇利用シーンを可視化するモックアップ制作

サービスの「強み」を伝える際、文章だけでなくアプリ画面のビジュアルモックを制作し、視覚的にも魅力が伝わるよう工夫しました。
アプリ画面はクライアントからいただいたテキスト情報をもとに独自で作成し、モックアップ素材と組み合わせることで、実際の利用シーンがイメージしやすくなるよう意識しています。
これにより「高度なAIマッチング」「手厚いサポート」といった機能面の強みを、具体的な操作画面として可視化。サービスの実在感と信頼性を高め、クライアントが導入後の運用イメージを持ちやすい構成を目指しました。
〇一目で差別化が伝わる比較表

競合比較のページでは、自社の優位点を即座に把握できるようデザインしました。自社(Matchii)の列に太枠とキーカラーを施し、他社との違いを明確に強調しています。
■今回の課題を通じて学んだこと
・デザインを進める中で、メインカラーの選定がブランド印象に与える影響の大きさを実感しました。はじめは信頼感を重視した濃いブルー系で設計していましたが、クライアントが目指す「スタートアップらしい先進性」をより的確に表現するため、水色寄りのフレッシュなトーンへ調整。この変更により、資料全体の印象がターゲットのブランドイメージに合致し、サービスの清潔感と先進的な雰囲気を両立することができたと思っています。メインカラー1つで、ブランドの世界観そのものが大きく変わることを体感した貴重な経験です。
・制作初期は個別のページが先行し、資料全体のデザイン一貫性が課題でした。そこで、カラー・フォント・余白・ボーダーなどの共通ルールをまとめたスタイルガイドを制作し、全ページの基準として運用。これにより、ページごとのばらつきがなくなり、統一感のある資料に仕上げることができました。資料全体を一つのシステムとして設計することの重要性を実感いたしました。



