【修了制作】東京観測 -SHIBUYA-

OVERVIEW

修了制作。 本作は東京に多数ある街から作者が興味を抱いた街を任意に選び、街ごとに一つ作品を作るというシリーズ。修了制作では「AKIHABARA」と「SHIBUYA」の二作品を制作、展示した。

YEAR 2019 - 2020


東京観測 -SHIBUYA-

渋谷。文字通りの「谷」の街。と同時に、再開発工事真っ只中の街。

何度か渋谷に用事があり訪れた際、その目的地への辿り着きづらさに驚いた。 道は工事に阻まれ、右を見れば坂、左を見れば歩道橋。直線距離にすれば何ともない距離がやたら遠い。それはやはりこの街の地理的特徴に起因するのだろう。

そこで、スクランブル交差点を起点にすり鉢状に広がるこの街の標高をマッピングしようと考えた。それを3Dモデル化したことで、私はこの中をさまよっていたのかと妙に納得したのだった。



【制作方法 / 技術】

まずは渋谷を歩き回った。スクランブル交差点を起点に、道玄坂を登り、宮益坂を登り、階段を上り、歩道橋を歩き、また下りる。そうすると、渋谷はスクランブル交差点を底にすり鉢状に広がっていることが実感できる。また、それぞれの道や坂に名前がついており、道や坂自体が愛されていることに気づいた。

そこから渋谷の道をGoogle MapからCINEMA 4Dで3Dモデル化。3Dモデルにする際は、道の標高を「スーパー地形」というアプリを使いなるべく正確に渋谷の形を再現していった。作成中、それぞれの道のオブジェクトにはなるべくその道の名前をつけた。

展示の仕方は、すり鉢状の渋谷のモデルを展示するのに相応しい、すり鉢状のオブジェクトを使う「ペッパーズゴースト」という疑似ホログラムの技術を使うことにした。モニタも作品が綺麗に見えるよう正方形のものを選んだ。


【展示風景】

ホログラムを見せるために暗い場所で展示を行った。



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