制作物ディレクション

OVERVIEW

全体のコンセプト・ラフ作成から、関係者調整、カメラマン、デザイナー選定、進行管理。タイトルやキャッチコピー・リード文、記事作成、写真撮影。

◆仕事の流れ

制作物に係る一連の流れを担当。制作後の販促計画作成。


◆旬の特集パンフレット(年2回)

誘客の強化期間ごとに発行。毎年2回発行。ニーズ調査からターゲット選定、対象に向けた内容で制作を実施。


・2022年夏の誘客パンフレット制作

【発行部数】 約50,000部

【制作意図】マイクロツーリズムの流れから、エリアターゲットは近場で人口規模の大きい仙台圏。新型コロナウイルスが発生以来、緊急事態宣言など出ていない初めての夏。これまで旅行を控えていた人へ向けて、開放的なリフレッシュ旅の提案。深呼吸したくなるような開放的なスポット、仙台圏の方にニーズの高いスポットなどを掲載。情報の確らしさや、人との接触が制約されている状況にある中で、顔が見えることでの安心感や親近感を持っていただけるよう、地元住民に登場してもらい、それぞれの視点からのコメントを入れている。全体的には旬の食材を使ったメニューやこの地域ならではの過ごし方をまとめた。


・2021年冬の誘客パンフレット制作

【各発行部数】約50,000部

【制作意図】来訪目的としてニーズの高い「食」を切り口に、「冬のごちそう旅」をテーマにした地域への誘客パンフレットを作成。この地域は冬は旅行閑散期であるが、年間を通しても魅力的な食材が多い時期。夏休みや連休がない時期でもあるので、時間に余裕のあるシニア層をターゲットに選定。旅のイメージが膨らませやすいよう、同年代のモデルに登場してもらう。

ニーズ調査などから、この時期ならではの地域の観光スポットや滞在中の過ごし方をモデルコースとしてまとめている。現地での楽しみ方や食のおすすめポイントはひと目でわかるようにワンフレーズでまとめ、現地での滞在イメージを膨らませるため、散歩や食事しているシーンを意識的に増やした。



◆3.11、震災から10年。ありがとうを伝えるお手紙

【郵送対象】市外会員7,330名、派遣職員の自治体101自治体

【制作意図】東日本大震災で被災し、甚大な被害を受けた気仙沼市。たくさんの支援・応援を受けて復興へ向かっている。震災から10年のタイミングで、これまで支えてくれていた方々へ向けた手紙とリーフレットを作成し、郵送した。

リーフレットの表面は10年の歩みを時間の経過として、うれしかった事や悲しい出来事を思い出しながら順を追って辿れるようにまとめた。また、一緒に歩んで来た表現として、複数人で行う遊びのイメージがある双六形式でまとめた。ゴールはなく、これからも一緒に進んで行こうというメッセージをこめている。裏面には、表面の出来事を辿りながら懐かしい顔や思い出の場所を思い出せるよう、これまでの感謝の気持ちと未来に向かって前に進む地域の人の顔とメッセージを掲載。応援される地域から、来訪者を楽しくあたたかく迎える地域へと思いを込めた。

同封するお手紙には、航海へ向かう船を見送る人の背が写る写真を使い、見送る側の存在と見送られる船に、届ける側と受け取る側の姿を想像で重ねられるようなイメージとし、テキストを添えた。


◆旬の食材を活用した誘客ポスター


◆その他

・牡蠣の味わい方リーフレット

【配架先】航空機内のチェアポケット内

【制作意図】冬の食材としてニーズの高い「牡蠣」。素材の紹介だけでは魅力は伝わりづらいため、食べ方のバリエーションをシーンごとに紹介。食べ方に応じこの場所だけの体験ストーリーと合わせた擬音語をつけ、感覚として感じ取ってもらえるようにした。鮮度の良さや、日常生活ではあまり接する機会がない生産者の存在を身近感じ取ってもらえるよう、表紙には筏の側に船があり生業を感じる写真や作業する事業者の顔写真も添える。

また、配架先が航空機内であり、目に留まり興味を引くよう、タイトルをパッと見て意味が通じず、語感の良い「かきくけこ」とした。内容については写真や吹き出し画像で伝わる情報量を多めにし、文章は端的にまとめて気軽に読めるよう文字量を抑えた。

・気仙沼バル2022