ZeroPlus Gate 公式LINE

OVERVIEW

ZeroPlus Gate 公式LINEの情報設計とデザイン

YEAR 2023

◆概要:ZeroPlus Gate 公式LINEの情報設計とデザイン

ZeroPlus Gateは、「より多くの人に、大きなきっかけを」のミッションのもと、30日間でweb制作ができるようになるオンデマンド型のプログラミングスクールです。

公式LINEのリッチメッセージとリッチメニュー改善の、情報設計とクリエイティブ制作を担当しました。改善前のデザインも私が制作したものになります。


◆目的:顧客体験の向上

SNS広告からの流入数が増加した中で、公式LINEを追加した人をGate受講へ繋げる的確な情報伝達


◆現状の課題:公式LINEを追加した顧客の学習開始率が67% 

顧客はSNS広告からLPを経由して、Gateを受講するために公式LINEを追加しているにもかかわらず、実際に受講開始する人は67%であること


◆仮説:顧客に情報が伝達できていない

①運営側が起こしてほしいアクションと公式LINEを追加した顧客が起こしたいアクションにズレが生じている

公式LINEを追加したユーザーは、プログラミング学習を始めたいという思いで、SNS広告に反応してLPから流入してきている。しかし受講までのフローには、「面談申し込みをする」という追加のアクションを起こしてもらう必要がある。そのため、面談の申し込みをしてほしい運営側とプログラミングを学習したい公式LINE登録者のアクションに齟齬が発生していると仮定した。

②情報不足

ZeroPlus Gateのターゲットは、プログラミング学習に潜在ニーズがある人で、SNS広告は「副業」「30日間」「無料」などといったワードで訴求している。そのため公式LINEを追加する人は、プログラミング知識が浅い人がほとんどだ。よって、顧客の行動促進のために、より具体的な情報を追加する必要があるのではないかと仮定した。


◆改善する上で行った情報収集

①公式LINEのインプット

30以上の公式LINEを追加して自分がユーザー目線を体験することで、アクションを起こしやすいデザインを思考しました。参考にする公式LINEも具体的に絞ったことで、「いい公式LINE」から「ZeroPlus Gateに最適な公式LINE」の解像度を高めていきました。

 ※参考にする公式LINEの基準※

  ①ZPと同じ高関与商品の体験版やクーポン (ZeroPlus Gateの主要事業は50万円)

  ②購買の意思決定フローが同じ ex)ジムは広告から買う 〇 車は広告で買わない ×

  ③必需品ではなくあったらいいなレベルの嗜好品 ex)脱毛・英会話


➁ユーザーからのヒアリング

よりリアルな意見を集めるために、実際にZeroPlus Gateを利用した人の意見を聞くことにしました。面談を行うメンター陣にヒアリングしてもらうことをお願いし、実際に面談を申し込んでもらったユーザーに対して公式LINEを利用した感想を集めました。そこで仮説として立てていた、学習開始までのフローが理解しにくいことが明確になりました。


◆改善内容

①リッチメッセージ

変更前

 情報量を減らし、簡潔にフローを伝えることを目的に制作していた。読みやすさはあるが、ユーザーが実際に行動するイメージが湧くまで理解が必要だった。

変更後

顧客のアクションが視覚的に伝わるよう、バナーよりは図解に近いクリエイティブに変更。また、申し込んでもらう面談は、顧客の学習を支援をするものであることが伝わるよう、「初回学習サポート面談」と名称を変更。

②リッチメニュー

変更前

シンプルに概要とアイコンのみのデザインにした。しかし、遷移先で知ることができる情報が何か理解しにくいため、クリック率が低かった。

変更後

遷移先で知ることができる情報をボタンでも理解できるように、文字数を増やした。実際の顧客にいただいた質問を整理して、ボタンの内容も変更。


◆成果

ZeroPlus Gateの公式LINEを登録した人が面談申し込みをする割合が、約60%から20%程度向上した。また、リッチメニューのクリック率も増加した。


◆学び

数値改善をしたいという依頼から、情報設計から制作させていただきました。現状を把握するためには顧客目線を理解する必要があると考え、30以上の公式LINEを追加して最適な形を思考しました。また課題から自分なりに仮説を立てて、必要な情報を得るためにマーケターや面談の担当者などにコミュニケーションを取りに行きました。改善前の「必要な情報を伝える」という解像度が低い段階で制作したものから、課題解決と顧客目線をどちらも考慮した上で設計したデザイン制作を経験したことで、顧客理解と情報設計の重要性を再度実感することができました。