バナートレース

OVERVIEW

「SHElikes PRO デザイナー」の課題では、既存バナーの観察・分析とトレースに取り組みました。デザインの基礎力を身につけ、「ターゲット」「目的」「配色」等を分析して言語化しました。

YEAR 2025

① トレースしたバナーと、そのターゲット・目的


今回は、「いちごシェイク限定販売」のプロモーションバナーをトレースしました。

このバナーは、瑞々しいイチゴとシェイクの画像を強調したデザインですので、「いちご味が好きな人、甘いものが好きな人」をターゲット層として想定しました。そして日常的に甘いものを摂取する習慣のある人ほど、新しいフレーバーや限定品への関心が高いと推測されます。

右上の「数量限定」の表記は、限定商品への購買意欲が高い層に響くと考えました。また、全体的にピンクを基調とした色彩、丸みを帯びたフォント、可愛らしいイメージは、特に女性に強く訴求するデザインであると捉えました。

このターゲット設定に基づき、バナーの目的は、限定商品であるいちごシェイクの発売情報を潜在顧客に効果的に伝え、店舗への来店と購入を促すことが考えられます。商品の魅力を視覚的に強調し、限定感を前面に出すことで、早期の購買行動を促し、集客と売上向上に貢献することを意図していると推測されます。


② 配色、観察と分析のまとめ

この練習を通じて、写真を用いたバナーの構図方法や視覚的要素の効果的な組み合わせ方について深く学びました。特に、立体感を表現するための要素配置や、レイアウト以外の視線誘導のテクニックは、今後のデザイン制作に活かせる知見となりました。

また、カーニングの重要性を再認識し、文字間の調整がデザイン全体の印象に大きく影響を与えることを理解しました。制作プロセスにおいて分析結果を言語化することで、デザインに対する考察を深めることができました。


③ こだわった制作ポイント

トレース制作においては、以下の点に特に注力しました。

  • ドット柄のパターン、ドロップシャドウの作成:元のバナーの雰囲気を再現するため、細部までこだわり作成しました。

  • 素材選定:全く同じ素材が見つからなかった際、「フォントの特徴を分析し、なぜこのフォントが選ばれているのかを考え、その目的を達成できるものを選ぶ」「照明の角度や色味、できるだけ似たような写真を選び、いちごとシェイクの美味しさを最大限に引き出すため、写真の色調補正を行う」など、よりイメージを近づけられるようにしました。


④ 制作を通して学んだこと

一見シンプルなバナーのトレースを通じて、制作者の意図や細やかな加工処理の存在に気づくことができました。シンプルなデザインの背後には、細部にわたる丁寧な工夫や計算が施されていることを実感し、完成度の高いデザインの奥深さを再認識する貴重な機会となりました。

これからも、観察・分析とトレースを通して、デザインの幅を広げつつスキルアップを目指していきます。