第五回テクノロジー×空気=クリーンあなたのアイデアコンテスト 優秀賞受賞
第五回テクノロジー×空気=クリーンあなたのアイデアコンテストとは?
今回私が参加したコンテストは、室内の空気質を改善するためのアイデアを競うものでした。高校生から大人まで多様な参加者が集まり、それぞれが身近な課題を出発点に、空気や環境に対する新しいアプローチを提案する場でした。過去の受賞作品には、布団カバーや壁材、塗料、アプリなど幅広いジャンルがあり、日常の中から課題を見つけ、それを独自の技術や視点で解決しようとする姿勢が非常に印象的でした。会場には多様な価値観とアイデアが集まり、自分の発想を再確認しながら広い視野を得ることができる貴重な機会でもありました。

自分のアイデア
私が提案したのは「マスクカーペット」というアイデアです。
廃棄されるマスクを素材として再利用し、空気中のホコリや花粉を吸着してくれるカーペットを作るという発想でした。マスクの持つ高密度な不織布構造に注目し、それを粉砕し、殺菌し、再成形することで、電気を使わない自然な空気清浄効果を生み出す仕組みです。見た目は普通のカーペットと変わらないけれど、中身は「空気を整えるフィルター」であるというギャップに価値を感じ、このテーマに挑戦しました。
準備の過程は簡単ではありませんでした。
どの程度まで効果を説明できるのか、マスク素材の特性をどこまで論理的に話せるか、構造の見せ方やスライドのデザインなど、詰めるべきポイントが多く、途中でアイデアの方向性を調整する場面もありました。何度も資料を作り直し、疑問点を洗い出しながら改善を続け、発表当日には自分の言葉でしっかり説明できる状態まで仕上げることができました。

コンテスト結果
結果は優秀賞でした。
最優秀賞までは一歩届きませんでしたが、自分のアイデアが評価されたことは大きな励みになりました。講評では、廃棄マスクという課題を身近な切り口で捉え、空気の汚れが床に溜まるという特性に注目した点、そして実現可能性の高いアイデアにまとめていた点を評価していただきました。一方で、実証データの不足や、導入方法の明確さなど、改善すべき点にも気づくことができました。この挑戦を振り返る中で、私は「空気をきれいにする仕組みを作ること」よりも、「空気に関心を持ってもらうきっかけを作ること」の大切さに気づきました。どれだけ技術が優れていても、そこに人の意識が向かないと行動は変わりません。今回の経験は、次のアイデアに向かう方向性を示してくれたと思います。
最後に
最後に、このコンテストは自分にとって大きな挑戦であり、多くの学びを得る場でした。結果以上に、課題と真剣に向き合い、自分なりに答えを探し続けた時間が、自信と成長につながったと感じています。今回の取り組みをスタート地点として、これからは「空気を見える化し、楽しく関心を持てる仕組み」を考えるという新しいテーマにも挑戦していきたいです。
この経験を胸に、次のアイデアでも必ず成長して戻ってきます。

