七作目。ニシヒロの活動十周年に合わせた企画です。
『たまきはる命』『陽炎の心燃ゆ』の下地を基に、新たな趣向で神と人の織り成す和風FTを描きたいと思い作り上げました。過去二作からあえて流用した名称も御座いますが、基本的には設定が異なるため、雰囲気のみ受け継いだ別作品となります。
過去作においては「神が人と同じ寿命になる」ことを最終の進路としていましたが、本作では「人が神と同じ寿命となる」ものとすることで真新しい展望が描けるのでないかと思い、それを自然な経緯とするための設定を構築しました。
また、一作目で秋〜冬の山間部、二作目で夏〜秋の海辺(孤島)を舞台としたことから、残すところは天空の都市が良いのではないかとの着想により、本作では春を迎える天界の都にすることで大きく趣きを変えてみました。
高天京は京都、特に京都御苑を中心とした周辺の街をモデルにしております。
かねてより構想にあった前後編で時間が経過する二部制を導入しましたが、今回の経験を基に、またこのシステムが生きる世界観があれば採用してみたいと考えております。
高天京。其処は神と人の住む天界の都。
季節の巡りを支える「四季守神」の力が衰えはじめる頃、数百年ぶりの大儀『巡節神事』が開かれる。
見習にある天津神が、故郷である天界へと帰ってくる。
側仕えを巫女の中から見つけ出し、新たな神格を得るために。
神の内室ともされる「神凪」に選ばれるのは、一柱につきただ一人。
それは果てしない畢生を共有する、悠久の契り―――
開催:2025年6月26日〜8月24日
