木の家設計グランプリ2019「大きさを生む、小さな穴」/ビルダー賞
OVERVIEW
「小さい家。少ない家。」というテーマから、空き家を街や時代から取り残された小さな穴として捉えました。持ち込む部材を少なくし、材料の転用で新たな使われ方を可能にします。住う人を管理者=「定着層」と、親元を離れた大学生=「流動層」のシェアハウスとすることで、新しい関係性を構築します。
地域をよく知る「定着層」と見知らぬ土地に来た「流動層」のシェアハウスは、互いにとって良い刺激となり新しい機会=そこから広まるきっかけを生むのではないでしょうか。「穴」を改修することで、街や人と関わる機会が多くなる場を作り出し、地域との関係性を再構築します。
また一般的な賃貸アパートは、「前の住民がいたこと」をなかったことのように綺麗にしますが、ここでは住み手が変わっても「みんなの本棚」として形に残します。引っ越した人が何年か経って遊びにきても居場所があり、交わることのなかった現在の住人と前の住人の関わりも生まれる可能性があるのです。
