【課題】バナー制作(Instagram・X)

OVERVIEW

実案件を想定したデザイン短期集中型プログラム「SHElikes PRO デザイナー」にて、2つ目の課題としてバナー制作に取り組みました。 目的に沿った情報設計とビジュアルデザインを行いました。

YEAR 2025

【対応範囲】バナー制作(Instagram・X)                                   【制作期間】1週間
【使用ツール】Photoshop


目次

  • 制作したバナー
  • 要件
  • 制作のポイント
  • 制作を通して学んだこと

▶︎制作したバナー

▼Instagram用バナー(1040px × 1040px)

▼X用バナー(1200px × 628px)


▶︎要件

・クライアント情報                                     クライアント名:English Girls                                20代の女性をメイン顧客とする英会話教室。全く英語が話せない苦手意識のある方でも通いやすい初心者歓迎のスクール。ビジネスの場で活用するというより、趣味で学んだり外国人の方との交流を図ってみたい人向けのライトなスクール。

・目的                                           キャンペーン利用での入会者を増やす(2週間の実施期間で50名獲得目標)

・ターゲット
20代女性。英語初心者。趣味で英語を学びたいと考えている方。

・入れたい要素                                                       〈文言〉                                          ①一緒にお得! ②夏のお友達紹介キャンペーン ③あなたにもお友達にも5,000円プレゼント   ④期間:2024年8月20日〜9月30日                                 〈画像〉                                                        ①“あなたとお友達”を表現するための人物の写真 ②英会話スクールであることがわかる要素や写真    ③English Girlsのロゴ


▶︎制作のポイント

▼情報設計

今回のキャンペーンでは「5,000円プレゼント」が最もユーザーにとって価値のある情報であると捉え、視線が最初にここへ向かうよう情報の優先度を設計しました。                その上で、ユーザーストーリーに基づき、                           ①引きつける → ②具体内容の伝達 → ③アピール・訴求 → ④もうひと押し
の順で情報を配置しています。

▼デザイン

【トンマナ】                                        ターゲットは “英語初心者の20代女性”。                                    そのため、「ポップさ・親しみやすさ」を軸にトンマナを設計し、視覚的にも心理的にも“手を伸ばしやすい世界観”を目指しました。


【配色】

  • メインカラー:ブルー × イエロー                                 →夏らしい爽やかさとポップな明るさを演出

  • ベースカラー:ホワイト                                  →視認性を担保し情報をクリアに

  • アクセントカラー:ピンク                                 →20代女性をメイン顧客としたスクールのため、柔らかさをプラス             

またコントラスト比を都度チェックし、視認性にも配慮しながら制作しました。


【フォント】

・Zen Maru Gothic:親しみ・柔らかさを表現(本文など)

・Rooney Sans:数字の“力強さ × 柔らかさ”の両立(5,000など)

・VDL ペンレター:軽やかさ・夏らしさの演出(キャッチコピー)


【英会話スクールであることが分かるあしらい】

  • 背景に小さなアルファベットを散りばめ、「英語に触れるワクワク感」を演出しました。

  • 講師写真は統一感を出すため、背景と馴染む淡色で調整しています。

  • さりげなく「Let's study English!」という台詞を入れたのもポイントです。


【レイアウト】                                    Instagram(正方形)とX(横長)では、視線の流れと情報密度が異なるため、媒体ごとに最適なレイアウトに調整しています。                                  サイズ感や背景図形のスケール、「一緒にお得!」の位置を変えることで、どちらの媒体でも同じ印象を保てるように仕上げました。


【その他】                                         三角形を重ね合わせた背景+様々な図形をあしらいとして配置することで、ポップな雰囲気を出しました。


▶︎制作を通して学んだこと

・ 情報の優先順位づけと視線設計                              初稿では、キャンペーン名/5,000円/写真を同じ強さで配置しており、「何を一番伝えたいのか」が曖昧でした。                                         フィードバックを通じて、重要度の低い要素は、意図的に弱くするという視覚設計の考え方を理解。 今後は制作前に、「優先順位 → 視線の流れ」の順で言語化してからデザインに着手したいと思います。

・ 視認性を“数値”でも判断                                  見た目で問題なく感じても、コントラスト比が足りず視認性が低いケースがあることを学びました。
今後もツールで確認しながら、客観的基準で判断できるデザイン制作を続けていきます。

・ 余白とバランスの重要性                                  レイアウトでは、外側 → 内側へ向かって余白を狭くする重要性が特に腑に落ちました。       余白をうまく活用することで視線が自然に中心へ集まるため、今後のデザインでも“余白=デザインの一部”として扱っていきます。

・ 媒体ごとの最適化                                 InstagramとXでは見える範囲や重心が大きく異なるため、単なるリサイズではなく、構図自体を調整する必要性を学びました。                                  今後の制作では、「複数媒体でどう見えるか」 を想定し、比率ごとに最適なレイアウト制作を行なっていきたいです。