オンライン就活におけるコミュニケーションに関するプロジェクト
コロナ禍で就活がオンラインになった2020年。その始まりに就活をした学生の声を基に、 就活に関する知識の少ない大学二年生が客観的な立場でオンライン就活における企業と就活生間における課題を見つけ、その解決策を企業に提案しました。
期間
2020年9月~2021年2月
プロジェクトの目的
このプロジェクトの最終的な目的は「企業にオンライン就活におけるコミュニケーションのコツを提示する」というもので、今回ご協力いただいた企業は福岡情報ビジネスセンター(FBI)様です。
就活がオンラインになったことによって、これまでと違いどのような問題が出てきたのかを就活生側の視点から見つけ、どのような事をすればよいか、解決策を考えました。
就活生へのインタビューで分かったこと
オンライン就活における課題を探るため、まずは就活生に、オンライン就活でどのようなところに不安を感じたかインタビューを行いました。

インタビュー内容を基に大きく4つに分けて、就活生が実際に経験した事象を書き出してみました。やはりオンラインでの面接になって課題も色々あったことが分かりましたが、課題ばかりではなくメリットもあったそうで、むしろそっちの方が良いという方もいらっしゃいました。
カスタマージャーニーマップ作成(プロトタイプ)
インタビューを引き続き複数人に行い、これまでに得られた情報を基に、就活生の就活においての感情の変化を時系列で示すためにカスタマージャーニーマップを就活という場面に置き換えて作ってみました。


インタビュー内容を整理してみると、次に次にとすぐに行動するようなタイプと割と考えこみやすく、なかなか企業を選べないようなタイプに分けることができるのではないかという考えにいたり、それぞれ行動タイプ・慎重タイプという風に分け、それぞれについて作りました。
作成時のポイント
- 感情の度合いを2~-2と数値化して表記
- 数値を決めるうえで基準:それぞれの時点でのプラス、マイナスの事象(説明会においての質疑応答などの時間の少なさなど)を総合して判断
- ESやそれぞれの面接における数値はインタビュー時に情報をあまり集められていなかったため作成者(自分)の想像、主観も含んだ数値となっている
カスタマージャーニーマップ作成
プロトタイプのカスタマージャーニーマップには作成者の想像などが含まれていることもあり、説得力に欠け、課題を正確に見つけ出すことが難しいため、インタビューをさせていただいた就活生に実際にプロトタイプを見てもらい本人の就活においての感情変化とどのように異なるか確かめてもらい再度カスタマージャーニーマップを作りました。
行動タイプ

慎重タイプ

このカスタマージャーニーマップは、プロジェクトに一緒に取り組んだメンバーが作ってくれたものです。就活生の声を聞くと、やはり違う点は多く行動タイプに至っては同じような傾向になると予想していたペルソナ2名においてもかなり異なる感情の変化が見られました。
ポイント
- プロトタイプを作るうえでそれぞれのタイプの典型となる就活生を4名選び、その方々にプロトタイプを確認してもらった
- プロトタイプと異なる数値になった場合、その原因を詳しくインタビュー
カスタマージャーニーマップから読み取った課題
①企業の雰囲気が分からない
カスタマージャーニーマップのどのペルソナに関しても言えることだったのですが説明会前の感情がどうしてもマイナスから入る傾向にありました。いよいよだという緊張感からあまり高い数値にならないことはわかりますがその緊張感がどこから来るのか。それが、企業をリサーチする段階にあると考えました。
②一次面接 初対面での面接の緊張感
行動タイプの就活体験についてカスタマージャーニーマップを見ると、感情の動きが割と異なるペルソナではありますが、一次面接において感情が落ち込んでいるという共通点がみられます。ここで挙げられたのは、初対面の方との面接ということへの緊張感が大きかったという心情でした。また、ペルソナ4において面接までの期間感情が低迷している背景には就活特有の先が見えない不安があったことが挙げられます。
③面接で自分がどのように映っているのかわからないことによる不安
慎重タイプのカスタマージャーニーマップにおいて複数回行われる面接で感情が低い状態になっているのは就活生の一生懸命さや話していることが伝わりづらくなってしまったというオンライン就活ならではの悩みがあったことが分かります。行動タイプの一次面接においても自分のどこを見られているのか分からないという事象があったので就活生は自分がどう評価されているのか知りたいと思っていることが読み取れます。
企業への提案
上で挙げられた3つの課題に対し解決策をそれぞれ考え、企業に提案しました。
①への解決策
①の課題から、企業のリサーチをする段階に何か一工夫あればと考えました。そこで就活生が何から企業情報を得ているのかを考えたときに、企業のホームページは多くの人が確認するだろうということでホームページから企業の雰囲気をつかめたらより良い就活になると考え作ったものがこちらです。
これは実際、プレゼンにおいて使用したスライドの一部です。簡単に言うと企業ホームページにこんな内容を加えてみたらどうですか、ということです。イラストの部分は実際に働いている方の写真をのせ、どんなことを感じながら仕事しているのかを見えるようにすることで就活生も企業の情報をより多く得られるのではないかという解決策です。
②への解決策
②の課題からは企業の方との最初の面接での緊張を少しでも緩和するにはどうしたらよいかを考えました。そして、面接までに企業の方としゃべる機会があったら緊張感の緩和も期待できるし、企業の情報を得る機会も増えていいのではという考えに至り、オンラインでの座談会を行うことを提案しました。

これも、実際に企業へのプレゼンをした際に使用したスライドです。zoomでの会議や話し合い、飲み会など使い慣れている企業も多いと思うのでそれを就活生と話をする時間として機会を設けてみてはどうかという提案です。一度話したことがあるという経験があるのとないのでは不安の大きさも異なってくると考え、解決策として提案しました。
③への解決策
③の課題は、企業の目に就活生がどう映っているのかを伝えてあげるというのが一番の解決策なのであとはその方法です。そこで、面接後のフィードバックを行うことを提案しました。インタビューやネットでのリサーチを通じて意外にもフィードバックを就活生にしてあげている企業は少ないということが分かりました。ただ、やればいいと思いますといったとしても変わらないと思ったので提案としては、面接時の評価シートを工夫してみたらどうかという提案の仕方にしました。

先に挙げた二つの解決策と同じくスライドの一部です。面接中、評価するときに、どの場面でのどういった言動からどのような印象を受けたのかを記録しておくことでフィードバックもしやすくなると考えました。
