設計製図Ⅰ設計課題『多目的スペースがあるコミュニティ施設』

OVERVIEW

想定地域周辺の小中学生に学習スペースを提供するという主目的のもと設計した、地域と調和するコミュニティ施設。

YEAR 2025

設計製図Ⅰの授業の課題として、宮城県のあるエリアを事業地域として想定し、周辺住民(主に小中学生)の利用を見込んだコミュニティ施設を設計しました。

周辺地域の「小中学校の数が多い一方図書館が比較的少ない」という条件を踏まえ、小中学生に身近な学習の機会と場所を提供したいというねらいのもと、1階に図書館と自習スペースを配した施設になっています。

2階、3階には従来のコミュニティ施設として求められる機能諸室を配し、3階には和室前室から2階屋上に接続する形で屋上庭園を施しています。さらに、屋上庭園から屋外階段で2階屋外スペース、1階庭園へ接続することで、上から下へ緑が下りてくるようなイメージの空間設計を織りなしています。

図書館スペースの書架の位置を想定地域の太陽の高度、窓の高さによる日差しの影響を考慮したうえで慎重に調節したり、特に多くの人の利用が想定される多目的スペースの開口を南に大きく取り十分な採光を確保しているほか、1階、2階のロビーの部分は天窓から差す光によって自然と人が集まる中心的なスペースとなるように人の動きを操作したりと、建物全体で光の扱い方を特に工夫して設計しました。