オウンドメディア「SiN」の立ち上げ

OVERVIEW

養育費・離婚に関するWebメディア。社内にコンテンツSEOのリソースや知見がなかったため、ポジション・ブランディングの企画から、制作会社の検討、コンテンツのキーワード選定、発注、ディレクション、編集、公開作業までハンズオンで実行しました。

YEAR 2020

SiN|シングルマザーとしての人生を楽しむためのWebマガジン

https://fair-life.jp/sin/


「養育費保証」という非常に社会的な価値やニーズが高いサービスの立ち上げを努めていた私は、事業推進の早い段階からオウンドメディアの構築を事業拡大の戦略の一環としてこのオウンドメディアのローンチを計画していました。

当該プロダクトは「離婚」という人生の大きなイベントを捉える必要がありましたが、このライフイベントは人生において密かにゆっくりと進行し、ある時突然表に浮かび上がります。しかし表に浮かび上がった瞬間を捉えることは難しく、しかも契約には審査が必要であるため、離婚してしまった後では保証を提供することが困難になるという難しさがありました。

つまり顕在的なニーズが発生する前からそれを必要とするかもしれないユーザーにリーチする必要があり、それにはオウンドメディアによるコンテンツSEOが最適だと考えたからです。

メディアの制作はサイト制作会社と、コンテンツについてはコンテンツ外注会社と連携して行いました。社内に知見もリソースもなかったため、戦略・デザイン・ポジショニングから、ターゲットとするキーワードの選定・制作する記事の優先順位の決定・テーマの決定・ディレクション・編集・ライティング・入稿・公開作業など・・・全てハンズオンで行う必要があり、本当に大変でした。しかし、おかげさまで短期感でコンテンツSEOについて深く学び良い経験を得る良い機会となりました。

結果としては公開後半年で記事数30程度で月間UU10万、PV15万のメディアに成長し、「養育費」「養育費 相場」「母子家庭 手当」など多くのビックワードで検索ランク1位を獲得。当初ターゲットとしていたキーワード全体におけるWeb上のプレゼンス(SEO支援ツール「ミエルカ」による分析)は大きな法律系サイトを凌いでトップ3に入るに至ります。

成功した理由は、対象キーワードの競合状況をきちんと調べてからキーワード選定と記事制作をしたこと、競合サイト(弁護士系、NPO団体系)では偏りや穴があったサービスや専門性を盛り込んだコンテンツにできたことではなかったかと考えています。

コンバージョンも、LPまたはサービスサイトへ誘導しそこから資料請求又はマイページ登録を獲得するという設計で、月間30件くらいの獲得がありました。まだまだ改善の余地もあったと思いますが、カスタマジャーニーを踏まえて回遊目的のコンテンツとコンバージョンを狙うコンテンツを分けており、決して悪くない数字でした。

今は会社を離れてしまいましたのでもうたずさわっていませんが、最初に構築したこともあり、大変思い入れのある仕事です。

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