小児歯科 × 言語聴覚士

OVERVIEW

2019年~小児歯科での活動開始

YEAR 2019

歯科が子どもの発音をみる?

歯科の先生方と関わるなかで、発音に関する相談が意外と多いことを知りました。口腔機能発育不全症という言葉ができ、歯科でも発音のことを保険で見れるようになりました。おそらくこのことに関して異論があるSTは多いと思いますが、

そもそも小児に関わるSTは極めて少ない現状。それらのSTも療育センターや病院などで多くの担当数でいっぱいいっぱい。地域に出ていくことは難しい。では口腔に関して悩みを持っている方をサポートする場として、ことばの教室などもありますが、そこにSTがいることの方が少ないのではないでしょうか。

そんななかで小児歯科が子どもの発音を担うというのは自然な流れなのかと思います。ただし、発音を見るためには勉強しないといけないことが沢山あります。


小児歯科でST

小児歯科では生後2カ月の赤ちゃん~中学生までの子たちを歯科医師、助産師、言語聴覚士の3職種で連携しながら個別にサポートしています。

歯科とリハビリテーション専門職の連携というと、多くの方が摂食嚥下障害を連想すると思いますが、サポートしているのは特に病的な診断のない、主に歯列矯正を受けている子どもたちです。中には発音に関して、どこにも相談できなくて困っていたという方がいらっしゃるときもあります。

毎月、定期的に訪問している歯科もあれば(2020年度より2か所の医院で臨床予定)、研修で全国訪問している時にご依頼頂き、単発で伺っている歯科もあります。(下の写真は沖縄の歯科医院での一コマ)

声優さんや楽器演奏者の方からご依頼を頂くこともあります。


歯科で子どもたちをみるメリット

1年間、歯科で子どもたちを見ているなかで感じたメリットがあります。それは口腔内を可視化する手段があることです。具体的には口腔の印象(下の写真)とレントゲンです。

これらの情報から分かることは大変多く、自費で子どもたちを見ている時には見えなかった課題が多く見えてきました。


歯科医師、助産師、言語聴覚士。お互いの職種の強みをシェアしながら赤ちゃんや子どもたちをサポートしています。ご両親の口コミがどんどん広がっており、ありがたいことに歯科への訪問日が増えています。2020年からは臨床させて頂く歯科医院が増える予定です。

福岡県外の歯科の先生からの問合せも増えており、何らかの方法で遠方の歯科の先生方と連携できるようなシステムが出来ないか検討しています。


口腔に関するお問い合わせ

歯科の予約は基本的に数カ月先までいっぱいという状況です。


ありがたいことに最近ではオンラインで口腔に関する相談を頂くことも増えております。

子ども~成人の方まで発音(機能性構音障害など含む)など口腔に関する相談(オンライン、メール、直接お会いする)は「口腔機能の探求」ページのお問い合わせ欄からも受け付けております。


福岡近辺の方は直接お会いしてアドバイスを行うことも出来ますし、遠方の方もオンラインやメールでの相談を受け付けております(月に対応できる人数は少ないですが)。


気軽にご相談ください。




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