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換気草

OVERVIEW

オジギソウの習性を利用し, 室内が息苦しくなったり作業の効率が低下したりしそうなタイミングで, 葉が閉じてそれとなく換気を促してくれる植木鉢です。

YEAR 2020

コンセプト

新型コロナウイルスの流行により,多くの人がリモートワークを余儀なくされる中,室内の空気環境にはこれまで以上に気を遣う必要があります。在室人数が増え,滞在時間が長くなるほど室内の二酸化炭素濃度が上がり,酸素濃度は低下するためです。そのような状況の中で業務を続けるのは, 労働生産性の低下にもつながります。

そこで換気が重要になりますが,実は一般的なエアコンには,室外の空気を取り込む構造は備わっていないのです。かといって音で換気を促すのも,オフィスとは違う環境で必死に保ってきたであろう集中が途切れてしまうのもストレスを感じますよね。

そこで,作業を強制的に中断させることなく,自然に換気を促せるプロダクトが必要であると私は考え,「換気草」の開発に着手しました。

オジギソウの習性を利用した「換気草」なら,CO2濃度が一定以上になると,葉っぱが閉じることで換気を促してくれます。そのため, 集中しているときには邪魔にならず, 集中が途切れそうなときには, 既に葉が閉じていることに自分のタイミングで気づけます。

体験のイメージ

作業効率が完全に下がってしまう前に,より自然な流れで換気を行ってもらうことを目指した設計を試みています。

集中しているときには邪魔にならず,集中が途切れそうなときには既に葉が閉じているのに目線がいくので,自分のタイミングでふと気づける。そのため,音などの他の表現手法よりもストレスを感じさせません。

オジギソウをただ育てるだけでなく,オジギソウからも仕事の手助けをしてもらうことで,より育て甲斐のある存在になりますし,育てば育つほど葉を閉じる動作も安定していくので,より一層の信頼関係を築くことができます。

イメージ実現に用いた技術

触れると葉を閉じるオジギソウの習性を採用し, 生育に影響のない範囲の微弱な電気刺激で葉を閉じる動きを自動化しました。

これによって,アクチュエータを使用せずとも素早い動作を実現できました。この仕組みを利用して,室内のCO2濃度が閾値を超えたときに,オジギソウの葉が閉じることで換気が必要であることをユーザに伝えています。また,トリガーとなるCO2の濃度は専用のセンサーで計測しており,設定された閾値に従ってオジギソウに信号が送られ,葉っぱが閉じるようになってます。

機能としてはただ葉っぱが閉じるだけで,結局換気をするのは人間なのは変わりません。

ですがそれを逆手に取り,作業効率が完全に下がってしまう前に,換気を能動的に行ってもらい気分転換になるように。集中の合間にある視線が逸れた瞬間にのみ気づけるような仕掛けを目指しました。さらに, 閉じた葉っぱは30分ほどで戻るので, 作業時間を決める際の目安も教えてくれます。


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