架空案件 - スライド制作

OVERVIEW

SHElikes PRO デザイナーの実践課題として架空の人材プラットフォームのサービス紹介する会社紹介スライドを制作しました。

YEAR 2025

■制作について

  • 対応範囲:情報設計、スライド資料デザイン作成
  • 使用ツール :Figma
  • 制作時間:15時間


■制作物


■クライアント情報

Matchii(マッチィ)

都内にオフィスを構える、フリーランス人材と企業をつなぐマッチングプラットフォームを運営するスタトアップ。企業の課題や文化に合った“相性のよいマッチング を追求しているのが最大の特長。マッチングの精度を高める独自のAIアルゴリズムを活用しながら、新しい働き方のスタンダード確立を目指している。


■要件

●ターゲット

正社員雇用は考えていないが人手が不足しており、業務委託への依頼を検討している企業。自社の業務特性やカルチャーにマッチした人材を探している。


●目的

企業の人事・経営層に向けて自社サービスを説明し、マッチングプラットフォームの導入を検討してもらうための資料


●デザインイメージ

誠実で信頼感のある印象にしたい。シンプルさがありながらも、スタートアップらしい先進性・スタイリッシュさが感じられるデザイン



●要望

  • イラストや写真を使用してほしい
  • 視覚的に伝わる図解などを用いてほしい
  • ポップな印象は避けたい
  • サービス概要のページは、図解で表現してほしい
  • ページ割りやテキストの増減・変更はしないでほしい


●クライアント提供の元資料


■情報設計

●トンマナ

テキストの基本カラーは視認性のある濃いグレーにしました。アクセントは、視認性と落ち着きのあるトーンに、グラデーションも追加して、立体感や奥行き・動きのある印象を入れました。

フォントは、汎用性・可読性を意識し、和文は「游ゴシック」、英数字はMatchiiのロゴにも使われている「Futura」を選定しました。


■工夫したところ

●全体

・ヘッダー

各セクションに見出し番号を適用し、目次とのトレーサビリティ(追跡可能性)を確保しました。


・フッター

総ページ数に対する現在地を示すページネーションをフッターに配置し、ナビゲーション性を高めました。さらに、著作権表示(©︎ Copyright)を明記することで、知的財産権の保護と、公式資料としての信頼性・安心感を担保しました。


●ミッション・ビジョン・バリュー

概念的なミッションから行動指針のバリューに向かって落とし込んでいる、という見せ方にしたかったので、三角形の階層式のデザインにしました。落とし込んでいる表現をより伝えるためにグラデーションを使用して視線を誘導するように設計しました。


●サービス概要

図解は「すべてオンラインで完結」を表現するために、グラデーションの矢印を入れて一連の流れがオンラインで一括で行われているように設計しました。ビジネス的な信頼感がありつつもトンマナに合わせたイラストを入れました。


●競合比較

Matchiiに目線が向くように、色味では、Matchii→青系・A社&B社→グレースケールに配色し、さらにMatchiiの部分を飛び出すような設計をしました。


●実績・データ

アイコンイラストを右に配置してテキスト部分を補足しました。数字の部分は青+太字+大きい文字で強調してメリハリをつけました。


●導入の流れ

サービス概要の図解と同じく、一連の流れを表現するために、STEP1〜STEP4の下にグラデーションの矢印を入れまいた。こちらもビジネス的な信頼感がありつつもトンマナに合わせたイラストを入れました。



■制作を通して学んだこと

実務経験でした「最低限なデザイン」のスライド作成とは異なり、今回の課題では、ランディングページやバナーと同様に、「資料内容で伝えたいことを最大限に表現する」ためのデザイン設計がいかに重要かを学びました。情報設計と視覚表現を一体化させることで、メッセージの伝達効率が飛躍的に向上することを実感しました。

また、スライドという限られた比率の中での「縦幅・横幅が足りない」というレイアウトの制約に対し、以下の方法で解決策を見出しました。

  • スライド資料の参考サイトに留まらず、Webサイトのレイアウト手法を幅広く参考にするなど、多様な参考サイトを活用しました。
  • Webデザインやグラフィックデザインなど、分野にこだわらず様々なレイアウトパターンを吸収し試行錯誤することで、スライド資料に応用可能な引き出しを増やすことができました。

この経験を通じ、媒体の特性に合わせて最適なデザインアプローチを選択する能力と、情報収集の視野を広げることの重要性を学びました。