架空案件 - コワーキングスペースLP制作
SHElikes PRO デザイナーの実践課題として架空のコワーキングスペースのLP制作に取り組みました。クライアントの要件とワイヤーフレームを元に、ワイヤーフレームの改善案とデザインカンプの制作をしました。
■制作について
- 対応範囲:要件定義・情報設計、提供ワイヤーフレームの改善案、PCデザインカンプ、SPワイヤーフレーム
- 使用ツール :photoshop
- 制作時間:25時間
■制作物

■クライアント情報
Work inc.
働く人々に新しい可能性を提供する事業を複数展開。事業のひとつに都内で働くビジネスパーソン向けのコワーキングオフィスを運営。会員は30代の女性が多く、キャリアアップのために日々仕事や勉強に励む意欲的な人々が集まるコミュニティとしても機能している。
■要件
●ターゲット
- 30代の男女で経済的余裕があり、自己投資でさらなるメリットを得ようとしている方
- 都内在住でキャリア志向が強く、外交的で自己成長に積極的なビジネスパーソン
●目的
新規会員獲得。広告・SNSなどのバナーから流入したユーザーに、利用申込や見学予約のアクションを促す
●トンマナ
ペルソナを意識したもの。空間の居心地や体験の付加価値にはこだわっているので、ブランドの世界観・信頼感のバランスは取りたい。
●ペルソナ

■情報設計
●コンセプト
ペルソナや実際の顧客層が女性メインではあるものの、性別は指定していなかったので、男女共に受け入れやすいユニセックスなテイストにしました。
無機質感×木目の温もりで、シンプルながらも落ち着きのある[インダストリアルスタイル]をコンセプトにしました。また、30代以上が受け入れやすいような大人っぽい雰囲気を意識しました。
●トンマナ

今回選定したデザインが写真映えがしやすいのと、落ち着き・大人っぽさがテーマだったので、無彩色ベースのカラーリングにしました。アクセントカラーには木の色に近い茶色にしてデザインとの親和性を持たせました。
●ユーザーストーリー

■ワイヤーフレーム

●工夫したところ

■ビジュアルデザイン

■制作を通して学んだこと
当初、ユーザー体験の最適化を目的として、既存セクションの大幅な再構成や省略を試みました。しかし、グループフィードバックの場で、講師の方から「クライアントが納得できる合理的な理由を提示できない限り、当初の要件や既存要素は反映すべきである」という重要なアドバイスをいただきました。たとえ作り手側が「より良い」と判断した変更であっても、クライアントの事業背景や潜在的な必要条件を深く理解しないまま進めることは、認識の齟齬や将来的なトラブルの原因となりうるということを学びました。
・提示された要件や既存の構成要素には、必ずクライアント側のビジネスゴールや歴史的経緯が存在するので、表層的なものではなく、その意図や目的を深くヒアリングし、共有認識を持つことが不可欠であること。
・変更や改変を行う際は、独断で進めるのではなく論理的な根拠(データや競合分析など)に基づいた提案を行い、クライアントからの明確な合意を得るプロセスが極めて重要であること。
最終的に、クライアントの要望を満たしつつ、プロフェッショナルとしての付加価値を提供できるようなコミュニケーション設計と、丁寧な要件定義の重要性を改めて深く学ぶ機会となりました。
