【自主制作】ヘアサロンの新規オープンキャンペーンチラシ
SHElikes PROデザイナーの課題で、架空のヘアサロンSHE Tokyo様のキャンペーンチラシの作成。ヒアリング〜入稿までの一連の流れを実践しました。【制作時期:2025.8/制作期間:2週間/制作時間:50時間/使用ツール:Illustrator、Photoshop】
【目次】
- 成果物
- 制作要件
- 制作ポイント
- ムードボード
- カスタマージャーニー
- 課題を通して学んだこと
◾️成果物
◾️制作要件
【クライアント情報】
クライアント名:SHE Tokyo
銀座に拠点を構える、骨格理論に基づいたスタイル提案が売りの美容室。オーダーしていただいた髪型もそのまま再現するのではなく、一人ひとりの骨格や髪質に合わせて最大限似合うようにカスタマイズし仕上げることを得意としている。スタイリストは皆モデル御用達の有名店で腕を磨いた実力派。
【要件書】
【ペルソナ】
◾️制作ポイント
【ユーザーに訴えかけるメインビュー】
①サロンのアピールポイントとして「骨格理論に基づいたスタイル提案」を前面に押し出しているため、キャッチコピーで興味を惹くよう、Z型の視線誘導の視点である左上に配置。
②キャッチコピーの「骨格理論」の裏付けができるよう、骨格とヘアスタイルの両方がより伝わりやすいヘアスタイルのイメージ写真を起用。
【サロンのアピールポイントを目立たせる情報設計】
③ヒアリングより、SHE Tokyoでは価格よりもスタイリストの技術をアピールしているため、最初にお客様の目に入るようスタイリスト情報を一番上に配置した。
④キャンペーン価格は訴求にもなるので、中央に配置。元の価格を打ち消す直線をつけ、割引後は色を変えることで値引き前後の情報に変化をつけ、視覚的に分かりやすくした。また、OTHER MENUとの差別化のため、背景にトンマナに合わせた水色の長方形を配置することで、訴求ポイントでもあるキャンペーンメニューへの目線誘導の狙いがある。
【信頼をさらに後押しする文言の追加】
⑤スタイリストの技術の裏付けをする目的で、もともとの文章にヒアリングでもうかがっていた「有名店で修行を積んだ」という文言を追加した。
⑥スタイリスト歴を明記することで、「長く活躍している=ベテランで、腕は確か」というイメージを与え、安心して任せられるという印象を顧客に与えたい狙いがある。
【予約のしやすさを考慮した表示】
⑦スムーズな来店予約を促す目的から、予約電話番号は特にジャンプ率をつけてアピール。
⑧WEB予約も簡単にできるよう、QRコードを配置した。
【クーポンデザインの配慮】
⑨切り取りの手間を省くために、クーポンの右端と下には切り取り線はつけず2箇所のみ裁断すればよいデザインにした。
⑩切り離して保管する場合も考慮し、クーポン内にもサロン名と連絡先を入れた。
伝わりやすさを重視した【店舗情報】と【会計関係の情報】
特に視認性や分かりやすさを考慮した部分は背景に青い長方形を置き、グルーピングを明確にした。世界観を守りつつ視認性をよくするために、ベースカラーとメインカラーを反転させ文字は白字にした。
また、「店舗情報」と「会計関係の情報」をまとめることで、チラシを見た際に情報が受け取りやすいと考えた。
◾️ムードボード
【コンセプト】
#手の届く高級感 #信頼 #前向き #新しい自分
『大人の落ち着きと信頼の中で、新しい自分を見つけに一歩踏み出そう』
【配色】
白色(#f9f9f9) =信頼、新しい、明るさ
青色(#7fa9bc) =落ち着き、きちんと感、真面目さ
黄色(#dfb339)=前向き、未来、新しい自分
銀座という立地から、高級感がありつつも大人の落ち着きやスタイリッシュさを取り入れたトンマナにした。
また、高級過ぎて敷居の高さを感じさせることなく幅広い世代のお客様に来店いただけるよう、明度を落としたブルーをメインカラーに使うことで「落ち着き・手の届く高級感」を表現した。
訴求ポイントとなる「30%OFF」では、背景にイエローを使用することでポジティブさをイメージさせ、ブルーの補色となることからアピールする狙いも考慮しデザインした。
ポジティブな印象を与えるイエローは、ややゴールドよりにすることで明るさに加え高級感のイメージをプラスしたいと考えた。
◾️カスタマージャーニー
◾️課題を通して学んだこと
印刷物はWEBとは違い、データ上と実際に印刷したときで見え方が変わってしまう可能性があるということを考慮しながら、制作を進めなければならないと学びました。
文字サイズ、余白のバランス、配色など実際に印刷してみないと仕上がりが確認できないので、制作の際には複数の種類で一度自分で印刷してみることが大切だということも理解しました。
また、データ通りのビジュアルで仕上げるためには、塗り足しやテキストのアウトライン化、画像の埋め込みに関しても、忘れずに行う必要があると学びました。
印刷物は制作範囲に対して入る情報量が多いので、グルーピングに配慮したレイアウトを心がけ、ストレスなく情報を受け取ってもらえる制作をしていきたいです。